SNSマーケティングで成果を上げるなら、今や“リール動画”は外せません。
短時間でユーザーの心をつかみ、企業認知から購買促進までつなげられるリール動画は、多くの企業が注目する集客手法です。
しかし、投稿するとなると「何を投稿すればいいの?」「どう作れば効果が出るの?」と悩む担当者も多いのではないでしょうか。
本記事では、企業がリール動画で集客力を高めるためのSNS活用術と制作ポイントを、具体例を交えて解説します。
なぜ今、企業はリール動画に注目しているのか?

リール動画とは、Instagramで投稿できる短尺動画のことです。
最大90秒までの縦型動画で、音楽やエフェクトを使って視覚的なインパクトを与えられるのが特徴です。
企業がリール動画に注目する最大の理由は、フォロワー以外のユーザーにも広くリーチできる点にあります。通常の投稿と異なり、リール動画は「発見タブ」や「おすすめ」に表示されやすく、フォロワー数に関係なく多くの人に見てもらえる可能性があります。
実際、Meta社のデータによると、リールはInstagramで最も成長しているコンテンツフォーマットであり、視聴時間とエンゲージメントが急増しています。
商品の問い合わせ数が月130%増加したり、実店舗の来店数が週平均25%アップしたりと、具体的な成果を上げている企業も少なくありません。
企業にとってリール動画は、効果的なマーケティング手段となっているのです。
見る人を惹きつける!リール動画制作のコツ

効果的なリール動画を制作するには、いくつかの重要なポイントがあります。
実務で役立つ具体的なテクニックを紹介します。
最初の3秒で惹きつける構成
リール動画において、冒頭の3秒は最も重要な部分です。
ユーザーは最初の数秒で「この動画を見続けるか」を判断するため、スクロールを止めさせる工夫が必要です。
効果的な冒頭の作り方のひとつが、「問いかけから始める」方法です。
「〇〇で悩んでいませんか?」といった視聴者の課題を提示することで、自分ごととして捉えてもらいやすくなります。また、数字を使って「人気アイテム3選」のように、動画の内容を明確に示すのも有効です。
インパクトのある映像を最初に持ってくることも重要で、最も見せたいシーンを冒頭に配置すると良いでしょう。「この後どうなるのか」という期待感を持たせることで、視聴維持率を高めることができます。
さらに、音声オフでも内容が伝わるようにテロップを活用するのも効果的なテクニックです。
トレンド音源とハッシュタグの活用
Instagramのアルゴリズムは、トレンドの音源を使用した動画を評価する傾向があります。人気の音源を活用することで、「おすすめ」や「発見タブ」に表示されやすくなり、フォロワー外のユーザーにもリーチできます。
音源選びのポイントは、自社のブランドイメージに合ったものを選ぶことです。
明るくポップな雰囲気を出したいならアップテンポな曲、落ち着いた印象を与えたいなら穏やかな曲を選びましょう。
音源ページには「この音源を使う」ボタンがあり、同じ音源を使った他のリール動画からユーザーが流入する可能性もあります。
ハッシュタグも、フォロワー外からの流入を増やす重要な要素です。
商品名やサービス名、地域名など、ターゲットが検索しそうなキーワードを3〜5個程度付けるのが効果的です。
ただし、関係のないハッシュタグを大量につけるのは逆効果なので注意しましょう。
ブランドイメージを損なわないデザイン
企業アカウントとして運用する以上、カジュアルさと信頼性のバランスを保つことが重要です。
統一感のあるトーン&マナーを意識しましょう。色使いやフォント、動画のテンポなど、ブランドの世界観に合わせたデザインで統一することで、視聴者に「このアカウントらしさ」を印象づけることができます。
また、画質にもこだわる必要があります。
ピントが合っていない動画や、暗すぎる映像は視聴者にストレスを与え、ブランドイメージを損なう可能性があります。
スマートフォンでも十分に高品質な撮影ができますが、明るい場所で撮影し、手ブレを防ぐための工夫をしましょう。
過度な売り込みは避け、視聴者にとって有益な情報を提供する姿勢が大切です。
商品紹介であっても、使い方のコツや活用シーンなど、視聴者が「参考になった」と感じられる内容を心がけることで、エンゲージメントが高まります。
リール動画制作で陥りがちな失敗と対策

リール動画制作でよくある失敗パターンと、その対策を紹介します。
失敗1:売り込み色が強すぎる
商品やサービスの宣伝ばかりでは、視聴者は興味を失います。
<対策>
まずは有益な情報を提供し、自然な形で商品を紹介するのが効果的です。
失敗2:動画が長すぎる・間延びしている
リール動画は最大90秒まで投稿できますが、長ければ良いわけではありません。
<対策>
15〜30秒程度で簡潔にまとめ、3〜5秒ごとにシーンを切り替えてテンポよく展開することが重要です。
失敗3:ターゲットがずれている
ペルソナ設定が曖昧だと、誰にも刺さらない動画になってしまいます。
<対策>
自社の商品・サービスを必要としている人は誰なのか、その人がどんな情報を求めているのかを明確にしましょう。
失敗4:継続できない
リール動画は一度投稿しただけでは成果が出にくいものです。
<対策>
週2〜3本のペースで投稿を続けることで、アルゴリズムからの評価が上がり、フォロワーの自然増加につながります。
最初から完璧を目指さず、投稿しながら改善していく姿勢が大切です。